こんばんは。
マンションインスペクターの亀田です。
明日は横浜の新築マンションの内覧会同行です。
約70㎡3LDKの標準的なファミリータイプで、お客様とは事前に駅近くのコンビニで待ち合わせの予定です。
なお、施工者は信頼と実績のある会社で、竣工引き渡し時期は5月末と、かなり余裕のある工程のため、大きな指摘は出ないのではないかと思います。
大きな指摘は出ない...
あれっ?これってお客様にとって良いことなのでしょうか...
以前、新築マンションの内覧会立会の要否についてお話しましたが、
今回のように、比較的工期に余裕があり、なおかつ信頼のおける施工者である場合、
基本的に内覧会同行は『不要』とコメントしているはずです。
そして、その話の最後に
高額な検査費用を払って、検査の結果「特に大きな問題はありませんでした。」で終わってしまったとき、4万円近くの金額を払っていたら、損した気分になりませんか?
と書きました。
僕としては、やはりここが引っ掛かっているのです。
『何もなかったんだから良いじゃない。』
『保険みたいなもんだからしょうがないよ。』
掲示板などをみると、このような意見が見られますが、こんな風に考えられるのは、
僕自身もそうですが、4万円といえば十分大金です。
そして、それが大きな成果もなく消えてしまったら。
『そういうもの』で納得できるでしょうか...
このような事が、本当は内覧会同行を依頼したくても、依頼できない方が多くいる要因なのではないでしょうか。
でも、これってホームインスペクション業界にとっても、お客様にとっても不幸ですよね。
現在の価格体系が不適正と言うつもりはありません。しかし、もう少しお客様が納得しやすい価格体系があってもよいのではないでしょうか。
そこで僕は考えました。お客様がご納得の上、検査料を支払う事ができる料金体系を。
●新料金体系
①対象面積による金額設定
例 70㎡×300円=21,000円
50㎡×300円=15,000円
100㎡×300円=30,000円
小さければ手間も少ないのが当たり前ですよね。
※実際は点検個所はそんなに違いないですが...まぁこれは感覚の問題です。
②指摘箇所数による金額設定
例 大項目 5,000円/箇所
中項目 3,000円/箇所
小項目 1,000円/箇所
大...躯体や法令違反など大きな不具合
中...隠ぺい部分(漏水や下地の問題)の不具合
小...表面上、使い勝手の不具合(誰が見ても気づくものや、小さなキズ、汚れは含まず)
合計料金①+②
このようにすることで、大きな不具合が見つかればお金を払っても良かったという事になるし、もしも指摘がなければ追加分はゼロでいいと思うのです。
その分検査や施工者との協議にとられる時間も少なくて、こちらも助かるのですから。
たとえば、70㎡のファミリータイプで
1.躯体不具合や法令違反×1か所
2.隠ぺい部で漏水の跡×1か所
3.扉の開閉の問題など表面上の問題×3箇所
あったとすると
面積)70×300=21,000円
大)5,000×1=5,000円
中)3,000×1=3,000円
小)1,000×3=3,000円
●合計 32,000円
でもこれでは青天井になっちゃいますね。
なので、報酬部分は最大でも10000円と上限を設けます。
上の場合
●合計 31000円ですね。
これであればかなりの方が料金にご納得頂けるのではないでしょうか。
ある意味で成功報酬にする分、こちらもプレッシャーになりますし。
なお、これまでのデータでみても、躯体の不具合や法令違反のような大きな不具合は、簡単に見つかるものでないですし、隠ぺい部分についてもそうです。
このような料金設定にすることで、少しでも多くの方が利用できるようになるし、われわれ診断士も十分役に立つことができまると思います。また、技術力のある診断士は単価を上げる事も出来るでしょう。
両者とも得になるWIN-WINの関係になると思います。
なので、今後はこの体系を基本に進めて行きたいと思います!
どうぞ、よろしくお願いいたします。
亀田
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