こんにちは。
いつもブログをご覧頂きありがとうございます。
東京インスペクションの亀田です。
先日、マンションの窓周りに起きる漏水の原因について、
ご案内しましたね。
今回はその後の工程についてご説明致します。
前回の状態
青い丸印部分に断熱材が吹きつけられると説明しましたね。
その後の状況です。
このように施工前後で比べると、一目瞭然ですね。
淡い緑色が断熱材です。
作業をしているのは電機屋さんで、
その奥右手にはユニットバスも見えます。
このような手順で工事が進んでいきます。
断熱材について少し補足しますと、
工事はエアーブラシのような道具で
壁や天井に発泡性の材料を吹き付けていきます。
そして、管理上大切なのはその厚みです。
吹きつけのところどころに赤いピンが
刺さっているのが見えますね
実はこのピンで吹き付け厚さを確認しているのです。
今回は設計で20ミリの厚さが指定されています。
塩ビパイプの淵部分をご覧頂くと、
吹き付けした厚みが分かり易いですね。
実はこれって、
新築マンションの内覧会同行時や
中古マンションの住宅診断時にも確認しています。
施工される地域や
期待される省エネ基準により異なりますが、
最低20ミリ~25ミリ、
次世代省エネ基準では35ミリ以上が求められます。
(これはまだお目にかかっていません...)
ホームインスペクションにあっては
天井や壁の点検口から覗きこんだ際
確認できる範囲で確認をしています。
この断熱材の吹き付け厚さの管理は結構シビアです。
吹き付け厚さは、
厚ければ厚いほど性能は上がりますが、
弊害もあります。
場所によっては吹き過ぎると
内装仕上げにぶつかってしまうのです。
そのため、上の写真のように後から削りとるのです。
設計で示された適度な寸法管理が必要です。
なお、今回のチェックでは不具合箇所がありました。
窓周りですね。
ピンを置くまで差し込んで確認すると、
厚みが不足しています。
ここは将来一番結露の発生しやすい場所です。
なので、きちんと補修し、
既定の厚さまで増吹きするように指示しておきました。
さて、今回は断熱工事についてご案内しました。
出来上がってしまうと確認できない部分でありながら、
住み心地に及ぼす影響はかなり大きな部分です。
通常新築分譲マンションであれば、
フラット35に対応しており、
省エネ基準が定められています。
ご自身で検査される場合は、
販売担当者などを通して、
事前に吹付けの厚みを確認しておくとよいでしょう。
本日も最後までご覧頂きありがとうございました。
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