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2月28日:材料の選定を間違えないように。

2月28日:材料の選定を間違えないように。

屋上ハッチ

こんばんは

マンションインスペクターの亀田です。

 

昨日は、午前中に強制執行に立ち会ってきました。

社有物件で家賃滞納から強制執行になったお部屋です。

私は初めての経験で少しばかり緊張していたのですが、すでに荷物は片付けられており、思ったよりすんなりと終わってしまいました。

 

なお、同席された執行官は見るからに正義感が強く、とても意志の強そうな方でした。

帰ってきて執行官について調べましたら 、なかなかどうして権限の強い方なのですね。

このような方々が世の中の秩序を正しているのかと思うと妙に安心してしまいました。

その後、昼は池上本門寺に隣接する朗峰会館のカフェで昼食をとりました。

強制執行に同行した上司に連れて行ってもらったのですが、大田区にこれ程整った庭園があると今日はじめて知りました。

朗峰会館

http://honmonji.jp/01what/06ikoi/ikoi_index.html

朗峰会館
朗峰会館庭園

食べたカレーは案外普通でしたが(^_^;)

その後は大規模修繕案件の現場調査です。

築30年になるマンションで、防水、外装クリーニングが主な項目です。

屋上防水と上司^_^;
あっ上司が写っていますね。寒空の中コートを忘れてきて凍えていました。

((;゜Д゜)ガクガクブルブル

 

屋上ハッチ

塗装など悪い面がありますが、全体的にはきちんと手入れのされている築年数なりの建物です。

しかし、一点大きな問題があります。

 

それは前回行われた大規模修繕の際、外壁の打ち継ぎ目地を通常使ってはいけない『シリコーン』のシーリングで打ってしまっている事です。

外壁打ち継ぎ目地

写真では分かりづらいかもしれませんが、水平の目地部分上下でタイルの色が他の部分より汚れているのが分かりますか?

これは材料の選定を間違ったからなのです。

通常シリコーンは室内の水回り(浴室・キッチン・洗面台)などに使われます。

 

防水性能は非常に高いのですが、一点外部に適さない特性があるのです。

それは、対汚染性です。

 

シリコーンは『ブリード』と言って、表面に油が滲みだしゴミを付着させることがあります。

また、施工された後、時間経過とともにガスを放出します。

そのガスと大気中の排気ガスなどが結合し、目地周辺を汚染してしまうのです。

これは半永久的に起こる現象です。

 

そのため、防水性能は高い材料でありながら、外部に使ってはいけない材料なのです。

※変成シリコーンは違いますよ。

前回大規模修繕をされた会社はその事を知らずに施工してしまったのでしょう。

オーナーにとってとても厄介な問題です。

 

この件でメーカーや改修工事専門会社 など、いろいろな会社にヒアリングを行いましたが、決定的な解決策はまだ見えていません。

今後、どのような改善を行うのか分からないところですが、機会があればこの続きを書きたいと思います。

排水溝の水たまり

 

なお、今回もいろいろな会社様(全く取引のない、初めてお電話さし上げた会社)に電話したのですが、皆さんとても親身になって相談に乗ってくれました。

解決には至っていませんが、非常に専門性の強い知識から参考になるアドバイスをいただけました。

 

先日もブログ に書きましたが、最近本当によく感じます。

こちらが真剣にアドバイスを求めると、必要な答えが得られるのだと。

心の底から感謝です。

 

直接その方々にお返しすることは難しいですが、私も同じように人のためになれるよう日々精進しなければならないと改めて思いました。

 

マンションインスペクター

亀田

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