こんにちは。
マンションインスペクターの亀田です。
今日は、居室外の部分【共用部】の検査の重要性についてお話します。
マンションの共用部というと、エレベーター、階段、廊下、バルコニーなど、自室に近く利用頻度の高い場所を思い浮かべる方が多いでしょうか。
これ以外にも電気室や受水槽室などの設備に関連するスペースや、エントランス、管理室、駐車場、駐輪場、ごみ置き場など付帯設備もそうですね。
では、通常ホームインスペクションではどこまで検査してもらえるのでしょうか?
一般的には専有部に隣接するバルコニー(専用庭、ルーフバルコニーなど含む)と玄関周り程度でしょう。
しかし、残念なことにこれで分かるのは、検査対象の部屋の器(うつわ)としてのコンディションだけです。
マンションは共同生活ですから、実際はその他の共用部分もかなり重要なのです。
また、「マンションは管理を買え」とは言い古された言葉ですが、本当にそうだと思います。
新築マンションでは、管理状況や利用状況までは分かりませんが、中古物件であればほとんどの状況を調べることが出来るのです。
駐輪場の自転車は整理整頓されていますか?
ゴミ置き場のゴミはきちんと分別されていますか?
エレベータは汚されていませんか?
管理会社の連絡先はきちんと表示されていますか?
掲示板は最新の情報が掲載されていますか?
これらを見るだけで管理状況の善し悪しが分かります。また、それだけでなく居住者のモラルの高さも分かります。
極論ですが、部屋の中はいくらでも変えられます。しかし、共用部や他人の行動を変えるのは困難です。
どこまで自分がその状況を許容できるのか、それで住んだ後の満足度が変わってきます。
多くのマンションを検査してきたホームインスペクターであれば、当然この辺のこともきちんとアドバイスしてくれるでしょう。
なので、住んだ後で後悔したくないのであれば、共用部についても的確なアドバイスがもらえるのか、その人の背景を確認してから依頼するようにしましょう。
マンションインスペクター
亀田
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