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1月18日: 内覧会立会い 必要?不要?

1月18日: 内覧会立会い 必要?不要?

お客様と記念撮影

こんばんは

マンションインスペクターの亀田です。

本日は新築マンションの内覧会に、業者の立会いが必要か、不要か?
このことについてコメントしたいと思います。
これまで多くのマンションを引き渡してきた経験から言える本音のお話です。

うーむ、とは言え立場上かなり微妙なところです。
しかし、結論を先に申し上げてしまいますと...

私のスタンスとしては、特別な場合を除いて

「基本的に不要!」

です。

☆。・。・゚★・゚・。・゚\(* ̄▽ ̄*)/。・。・゚★・。・。☆スッキリ♪

「特別な場合」については後に触れますが、なぜ不要と考えるか幾つかここで理由を述べます。

1.そもそも新築マンションの内覧会では、構造体をチェックすることが出来ない!

そう、通常マンションの内覧会で確認できるのは表面的な仕上げがほとんどであり、本来一番重要であるコンクリートや鉄筋などいわゆる躯体の状態を確認する事は出来ません。また、次に大切と考える配管・配線の状況なども確認する事が出来ません。

その為、どちらの内覧業者様でも構造体をチェックすることは不可能と記載されているはずです。これではせっかくの一級建築士が検査をしても、片手落ちですね。

2.内装の傷や汚れはあまり目くじらを立てても...

検査の際、仕上げ部分に見られる傷や汚れなど比較的大きなものはプロでなくても誰が見てもわかります。また、細かな傷や汚れについては、どこまでが気になるのか、その人の感覚によって違ってきます。
通常我々のような検査同行者は、細かな傷は拾いませんし。

また、このようなこともあります。

昔、内覧会で100項目を超える傷(斜めから確認しないとわからないような擦り傷など)をご指摘されたお客様ですが、後日お宅に伺う機会がありました。あれほど指摘の多かったお客様ですが、床は擦り傷だらけ、クロスもかなり汚れていました。

このように生活を始めたら大なり小なり傷は付くものです。

傷・汚れについては、工業製品と違い一つ一つ現場で職人さんが作っていることを理解されるほうが良いと思います。

3.引渡し後であっても、生活に支障をきたす不具合があればすぐに対応が受けられること。

一般的には引渡しから3ヶ月又は6ヶ月後に一回目の定期点検があると思います。

その際、不具合を直してもらうことが可能です。また、1年目・2年目と定期点検が行われますので、そのときでも間に合うのではないかと思います。
よく「傷や汚れの指摘については内覧会までとします」と注意事項が書かれていますが、定期点検の際クロス職人さんなども同行されるので、気になる事を伝えれば通常は一緒に補修してくれるものです。
只し、明らかに入居後につけた傷などについて、「これは最初から付いていました」等と強く言われてしまうと、やりたくなくなるのが人情です。依頼の仕方に注意してみましょう。

4.何事も自分自身でやってみる。
そう、インターネットで調べれば無料のチェックシートや、内覧の仕方を説明しているサイトがかなり多く見つかります。

お勧めはここ

http://realestate.yahoo.co.jp/docs/myhomeguide/04_58_01.html

一生に一度といわれる大きな買い物です。この際、いろいろと勉強をし検査を自分自身で行うことは
将来の維持管理のためにもなるのではないでしょうか。そのほうが愛着もわきますよ。

5.高額な検査費用
このようにいくつか理由を述べましたが、最後のひとつは検査費用です。

確かに一級建築士に2時間から3時間同行してもらうのですから、それなりの金額は必要です。
また、会社ですから、受付や経理など直接関係ない方の経費もかかっています。

しかし、検査の結果「特に大きな問題はありませんでした。」で終わってしまったとき、4万円近くの金額を払っていたら、損した気分になりませんか?実は個人的にはこれが一番引っかかるところです。(成功報酬であれば良いのにって)

万一大きな不具合が発見されたのであれば、それこそ依頼してよかった。安かったと思えるでしょう。
しかし、通常は大きな問題が無いのが当たり前です。
だって、皆さんが検査される迄には、造った職人さんがチェックし、ゼネコンの担当者がチェックし、デベロッパーの品質管理者がチェックしているのです。
自身が建物をリリースする側におりましたので、信じてもらいたいとも思っています。

さて、では特別な場合とはどんな場合でしょう。

1.お金に困っていない。
こういう方はどんどん依頼してください。保険だと思えば安いものです。(^^;)

2.どうしても失敗したくない。心配でしょうがない。
同じく保険と思って割り切りましょう。(^^;)

3.引渡しを受けた後、誰も家に入れたくない。
特に女性の一人暮らしの方は、そうかもしれませんね。これは理解できます。

4.デベロッパーやゼネコンを信用できない。
本来あってはならないことですが、それまで良好であった関係が、何かをきっかけに信頼関係が崩れてしまった場合です。
すでに契約もしてしまって、取り消すわけにいかないと。
これ、間に入るのは相当気を使います。仕事なので淡々と作業しますが。
このような方から仕事を請けるのが一番困ります。

最後に...
今日はちょっと頑張って、自分の立場が危うくなるようなところまで踏み込んで書いてみました。( ̄_ ̄ i)

本来私達のような仕事が無くてもよいのが理想ですからね。

皆さんのご意見はいかがですか。

さて、これを読まれた方で、少しでも内覧の負担を減らしたい方、上記の「特別な場合」に当たる方、よろしければご依頼ください。

価格に見合ったサービスをご提供できるよう努めますよ!

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